社会(Social)への取り組み
私たち中外製薬工業は、社会の一員としてより良い未来の実現に向けて積極的に取り組んでいます。事業活動を通じて培ってきた知見や技術を活かし、社会の持続的発展に寄与することを目指しています。私たちは、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進、および製品品質の安全性と労働安全衛生の追求を通じて、未来を創る企業としての責任を果たしてまいります。
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)への取り組み
当社は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進し、多様な人財が活躍できる環境を整備し、性別、年齢、国籍、障がいの有無などに関わらず、一人ひとりが尊重され、能力を発揮できる組織風土づくりを進めています。
ここでは、当社のD&Iへの具体的な取り組みをご紹介します。
機会均等、公正公平な採用
当社では機会均等を基本として、社内外を問わず、個の尊厳ならびに人権を尊重し、人種、民族、性、性的指向、性自認、年齢、国籍、出身国、宗教、信条・思想、学歴、障がい、疾病、社会的身分、家柄・出生などに基づく差別的・固定的な人事・処遇は一切行っていません。
この方針のもと、新卒採用、キャリア採用、外国人採用、障がい者採用に取り組んでいます。また、採用にあたっては、応募者の能力・スキル、経験などについて複数の面接官により多面的に評価し、公正・公平な選考を行っています。
女性活躍推進
当社は、女性活躍推進に積極的に取り組んでいます。
育児休業の取得を推奨し、男女問わず育児をしながら働きやすい環境の提供に注力しており、フレックスタイム制※1やテレワークの導入、育児短時間勤務の対象となるこどもの年齢を拡充するなどを実施しています。
育児休業からの復職支援プログラムも用意し、また、子育てサポート企業として「くるみん認定」を取得しており、仕事と育児の両立を後押ししています。
また、女性活躍推進に関しては、中外グループ方針「2030年までに女性マネジャー比率を社員比率と同水準とする」に向けて、女性活躍推進プロジェクトを2023年に立ち上げ、誰もが継続的にキャリアを目指せる女性を対象とした施策の検討および実施について、現在進行形で取り組んでおります。このような取り組みの結果、女性活躍推進を積極的に進めている企業として「えるぼし認定」も受けています。
※1: | 製造業務や試験業務では計画に合わせた出勤が必要な場合があります。 |
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製品品質への取り組み
国内外の査察対応
当社は、中外製薬グループの価値観(Core Values)の1つである「患者中心」を踏まえ、治験薬・医薬品の品質を重視しています。そのため、国内外の規制当局による査察に真摯に対応し、指摘事項には迅速かつ適切に対処しています。
また、医薬品の製造における品質管理、および指導のために原材料メーカー、製造委託先や試験委託先などの品質監査を定期的に実施しています。
製品の品質は、それを製造する一人ひとりの従業員の意識と技術力に大きく依存します。
そのため、当社では従業員教育を重視しています。
e-Learningシステムを導入し、必須の品質教育を効率的に実施しています。
また、自己啓発を支援する制度を設け、従業員一人ひとりの主体的なスキルアップを後押ししています。
労働安全衛生と健康経営への取り組み
安全衛生と健康経営
当社は、従業員の安全と健康が企業の成長と発展にとって不可欠であると認識しています。労働安全衛生については、労働安全衛生法をはじめとする関連法令を遵守し、安全で快適な職場環境の確保に努めています。
定期的な安全教育や一般健康診断に加え、化学物質を取り扱う作業に従事する従業員に対しては、特殊健康診断も実施しています。また、作業環境測定を行い、有害物質への暴露状況を把握し、必要に応じて適切な措置を講じることで、安全な作業環境の確保に努めています。
さらに、設備の安全点検など、必要な対策を講じることで、従業員一人ひとりが安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。
心の健康も大切に考えています。メンタルヘルスケアとしての社内外に相談窓口を設けるなど、心に悩みを抱えた社員が相談できる環境を整えています。
健康経営については、中外製薬グループとして、社員一人ひとりが心身ともに健康で元気に、そして働きがいとやりがいを持って仕事に取り組める環境こそが成長の基盤ととらえ、「個人の健康」と「組織の健康」を同時に追求するという健康経営に注力しています。