新たなモダリティに挑む低・中分子の開発・生産拠点 藤枝工場

中分子医薬品の生産を視野に動き出した基幹工場

藤枝工場は合成原薬、経口固形製剤を生産しています。加えて低・中分子医薬品の合成原薬製造棟を建設中。
中外製薬グループにとって低分子、抗体に続く柱として期待される中分子医薬品の生産拠点の役割を果たします。

合成原薬と経口固形製剤に加え、中分子の生産に挑む

藤枝工場では医薬品の有効成分である合成原薬の生産と、原料をカプセルや錠剤の形状にして包装まで行う経口固形製剤の生産をしています。
さらに今後は中外製薬グループにとって低分子、抗体に続くモダリティ(治療手段)である中分子の生産の中心となります。
中分子はその名の通り、分子量500以下の低分子と、分子量10,000以上の高分子である抗体の中間の分子量500~2,000で、これまで狙うことが困難だった標的を狙いやすく、また経口剤にも注射剤にもなる利点を持つ新たなモダリティとして期待されています。
藤枝工場は、中分子医薬品の原薬、製剤の両方に携わり、当社の強みである技術力を活かして製品を送り出す計画です。
このように新薬が次々に開発される一方、査察や規制の厳格化は進み、量、質ともに業務はますます高度化しています。
そのような中、他の職場とのつながりを感じられるような社員による様々な風土醸成活動や親睦イベントを行い、連帯感を醸成し、強い責任感、優れたチームワークをはかり、業務を遂行しています。

社員が称賛され、自信に満ち溢れた職場

患者さんへの貢献と自身の成長が、ものづくりの本質理解と原動力 藤枝工場 工場長 小山 嘉一朗

2030年に向けた藤枝工場のビジョンは、「革新的な低・中分子医薬品を最速で安定的にグローバルに提供できる開発生産拠点として社会から信頼されるトップイノベーターとなる」です。これを実現するために大切なことは、社員が称賛され、成長し、自信に満ち溢れたかっ達な職場となることです。変化のスピードが加速される中、環境やニーズを把握し、社員それぞれの多様な視点で最適解を見いだすための連携が、新薬を最速で安定的に提供するために重要です。また連携は社員が成長するための糧となり、財産となります。そして、その積み重ねた財産がモノづくりの本質理解と原動力となり、医薬品を通じた患者様への貢献に大きくつながると信じています。
中外製薬グループは新薬開発に強みを持っています。治療法が十分確立されていない患者さんの当たり前の日常を一日も早く実現するために、個々の役割を最大化しながら生産機能の役割を全うします。
藤枝工場が、社会から信頼される革新的な低中分子医薬品の開発生産拠点となり、患者さん、医療関係者、従業員の皆さんの笑顔の源泉となるよう歩み続けます。

担っている工程

※肩書き、役職等は取材時(2024年4月)のものとなります。

グローバル水準の生産拠点

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