2026年03月11日

宇都宮工場「新注射剤製造棟(UTA)」の竣工

 中外製薬工業株式会社(本社:東京、代表取締役社長:鎌田 謙次)は、栃木県宇都宮市にある宇都宮工場で建設を進めてまいりました「新注射剤製造棟(UTA)」が完成し、2026年3月11日に竣工式を執り行いましたので、お知らせします。

UTA建設の背景と目的

 中外製薬グループが強みとする抗体エンジニアリング技術により創出される複雑な構造の抗体医薬品を、いち早く患者さんのもとにお届けするためには、高品質な無菌注射剤を安定的かつ効率的に製造する体制の構築が不可欠です。この課題に対応するため、初期商用の無菌注射剤製造を担う最新鋭の製造拠点としてUTAを建設しました。

 UTAでは、デジタルと自動化技術を融合させたスマートファクトリーの実現を目指します。充填、打栓工程にロボットアームとリニアコンベアを導入し、バイアル、シリンジといった多様な容器での多品種少量生産を可能にしました。また、無人搬送車(AGV)や自律走行搬送ロボット(AMR)を活用した物流体制を構築し、高品質な製品の安定供給を実現します。

 さらに、建物自体の高断熱・高気密構造や太陽光発電といった受動的技術でエネルギー消費を抑えるとともに、自然冷媒や全熱交換器といった省エネ設備を積極的に活用する能動的技術を組み合わせることで、建物全体のエネルギー使用量を最小限に抑えます。こうした地球環境に配慮した持続可能な設計により、中外製薬グループが掲げる「中期環境目標2030」の達成に貢献してまいります。

代表取締役社長 鎌田謙次のコメント

 このたび宇都宮工場に新たにUTAが加わることで、中外製薬グループの製造能力を飛躍的に増強できると確信しています。UTAは、デジタルと自動化技術の融合により、現場の負荷低減と高い生産性を両立させた次世代のスマートファクトリーです。AI解析や遠隔監視を活用したデータに基づく製造プロセスの管理・監視と、ロボティクスによる高度な自動化により、安定した高品質な製品提供を実現します。UTAで製造した革新的な医薬品を一日も早く世界中の患者さんにお届けできるよう、引き続き全社一丸となって取り組んでまいります。

【竣工式の様子】

UTA概要

名称 新注射剤製造棟(UTA)
所在地 栃木県宇都宮市
構造 免震3階建
建築面積 2,589m2
延床面積 7,682m2

【UTA外観】

【UTA内部の様子】